少子化時代に消滅する少年サッカーチームに見られる3つの要因

日本は人口減少が始まり、30年後の2050年には
ついに1億人を切ると推測されています。

子どもが集まらずに消滅してしまう
少年サッカーチームを耳にするようになってきた。

個人的に感じている
消滅するチームに共通している条件を3つ挙げてみました。

①言ってることとやってることが違う
過剰な広告で最初は人が集まっても、実際の内容が違ったり、
サービスが悪ければ、長続きはしません。

インターネットの普及によって、
本当の情報を誰もが知れるようになりました。

例えば、
10年前はTVで綺麗な女優が化粧品を宣伝すれば売れていました。
しかし、今ではあまり効果は出ません。
なぜなら、CMを見ている人たちが、女優がその化粧品を
普段使ってないことを知ったからです。
それよりもSNSで影響力のある女子高生が
良い所も悪い所もリアルな商品説明をした方が
嘘がないから売れるのです。

つまり、
どこで、誰が、どのように指導しているのか。
どんなクラブなのか。
何が良くて、何が不足してるのか。
コツコツ誠実に、やるべきことをやっているクラブは成長しています。

②閉鎖的である
移籍禁止・セレクション禁止など
選手を囲い込むほど外ヘ逃げていきます。
なぜなら、チームを選ぶのは子どもと保護者だからです。

意味もなく他のチームには行かせないなど
ルールで選手を囲い込むことをすると、
逆にその地域から良い選手が他の地域に出て行ってしまいます。
そして、地域のサッカーレベルが落ちるという悪循環に陥ってしまいます。
ルールを作るにしても、なぜやるのか。
何が選手にとってメリットなのか。などを選手・保護者が
納得できれば、喜んでチームに残るはずです。

他へ引き抜かれないようにという考えから、
どうしたら自分たちのクラブに
「このチームでプレーしたい」という選手が来てくれるかを
考えた方が良いと思います。

もっと大きな視点で見れば、サッカーの中だけで、
お互いの足を引っ張り合い、人を取り合ったところで、
他のスポーツや教育に流れるだけです。
どうすればサッカーをやる子供が増えるのか、
サッカーをやることで子どもにどんなメリットがあるのか、
どのようにサッカーに興味ない人達に発信していくのか、
などを考える視点が必要だと思います。

③時代に合わせて変化出来ない

・スポーツ界からの暴言・暴力の撤廃
・科学的なトレーニング理論の普及

10年前と比べて、上記の2点は
個人的な肌感覚で大きく変わってきたことです。

技術・戦術、フィジカル、メンタル全ての面に置いて
サッカーは日々進化しています。
指導者は様々な角度から学び続けなければいけません。

又、子どもたちを預けるお父さん・お母さんは
普段、社会の中で活動しています。
つまり、サッカーという狭い枠組みではなく、
社会の一般的な尺度から見てどうなのかという視点が必要です。
クラブ、指導者は時代の変化を理解した上で、
日々の指導に取り組むことが大切だと思います。


結論として、
少子化時代に生き残るチームになるためには
①嘘がないこと
②開放的であること
③時代に合わせて変化に対応すること

少しでもチーム運営の参考に
なればと思います。


それではまた

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