少年サッカーとパワーハラスメント

2020年6月からパワハラ防止法が施行されます。
施行は大企業が2020年6月、
中小企業は2022年4月から施行です。

 

企業だけでなく、スポーツ界でも
パワハラという言葉をよく聞くようになりました。
体操、相撲、レスリング、アメフト、サッカーなど
スポーツ業界でも大きなニュースとなりました。
サッカーで言えば、トップだけでなく、
高校の部活や小学生年代でもパワハラ問題が取り上げられるようになってきました。

 

僕自身も少年サッカーの指導をしていて、
パワハラだと言われたこともありました。
当時は厳しい指導しか引き出しがなく、
指導者としてまだまだ未熟でした。
大変反省しております。

 

サッカー指導者もサッカー界という狭い世界の中での基準ではなく、
社会全体の中でどのように立ち振る舞うべきかを考えなければなりません。

 

つまり、
サッカー指導者はサッカーの勉強だけでなく、
社会人としての勉強も必要であると感じます。

 

さて、
パワハラとは何なのか?
そこを理解する必要があります。

 

【パワハラの3つの定義】
職場の地位・優位性を利用している
②業務の適正な範囲を超えた指示・命令である③相手に著しい精神的苦痛を与えたり、その職場環境を害する行為である

 

【代表的な6つの種類】

①身体的侵害

暴力(殴る・蹴る・突き飛ばすなど)行為

 

②精神的侵害

脅迫や侮辱、ひどい暴言などの行為

 

③人間からの切り離し

無視や仲間外れなどの行為

 

④過大な要求

明らかに達成不可能なノルマを課す行為

 

⑤過少な要求

非常に簡単な作業を与え続ける行為

 

⑥個の侵害

プライベートな内容に過剰介入する行為

 

効力としては、
違反に対して、法的な処罰はありません。
ただ、悪質な違反企業は、社名が公表されます。
サッカー界で言えば、指導者ライセンス剥奪などが
実際に行われています。

 

 

スポーツ指導者というのは非常にやりづらい立場だと思います。
監督と選手の立場、
勝利・上達のために選手の力を引き出さなければならない、
放っておくだけでもいけない、
個人のプライベートに入りすぎない、
育成年代であればしつけもある程度しなければならない・・・

 

しかし、
不平不満を言っても何も状況は良くなりません。

 

時代は変わってきています。
社会のルールや常識も少しづつ変化してきています。
大切なことは、
時代の変化を感じることです。

 

結論として、
スポーツ指導者もサッカーの指導だけでなく、社会のルールを勉強して、
ルールの中で「子供たちのために」最善を尽くすことが求められています。

 

「学ぶことをやめたら、教えることをやめなければならない」
byロジェ・ルメール(元フランス代表監督)

 

それではまた!

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