セレクションされて選ばれた選手を運営するチームと
誰でも入れる少年団チームを運営するのはどちらの方が難しいのか?
僕の答えは誰でも入れる地域の少年団チームの方が難しいと思います。
まず前提として、
どちらの指導者が優れているということではなく、
クラブ運営という視点で考えた時に、どちらの方が組織を作ることが難しいのか
という観点で述べています。
少年団チームの方が運営が難しいと思う理由は3つあります。
⓵選手のレベルや目標がみんな違う。
セレクトされたチームは
選手の意識レベルと技術レベルが
統一されているのに対して、
少年団では、
プロを目指してやりたい子どもから
お友達がいるからやっているという子どもまでの
意識レベルの差が大きいです。
また、
サッカーを始めたばかりの子どもから
トレセンレベルの子どもまでの技術レベルの差も大きいです。
⓶スタッフは本業ではなく、兼業やボランティアコーチが大半である。
練習は週末だけで、
指導スタッフも平日は様々な仕事をされている方がほとんどです。
直接顔を合わせる機会が少ない中で、
意志疎通を図る難しさ、
ボランティアであるがゆえの、
指導に対する責任感に個人差が出てくると思います。
このように様々な立場の人たちを
同じ方向性にまとめていくということは
非常に労力のかかることだと思います。
⓷クラブの指導コンセプトがないことが多い。
クラブビジョンや指導コンセプトがない少年団チームも多いと思います。
その場合、どの指導が正解なのかという方向性がないために、
何が良くて、何が良くないのかという判断が出来きません。
つまり、判断するための材料がありません。
基準がなければ、議論も出来ません。
そうなると各学年で違う指導やコーチによって
全く違う指導になってしまう可能性が出てきます。
以上の理由から僕は誰でも入れる少年団チームの運営の方が難しいと考えます。
少しネガティブな意見も述べましたが、
日本の少年サッカーにおいて、少年団チームの存在は貴重です。
この土台があるおかげで、
サッカーが大好きな子どもたちがたくさんいます。
そして、その中から、向上心の高い選手が出てきて、
将来の日本代表に育っていくのです。
それゆえに、
少年団チームの指導者の方々は
本当に素晴らしい役割を担っていると思います。
と同時に、悩みや難しさも多いと思います。
少子化時代においても、
日本の小学生年代のサッカーは
間違いなく少年団の方々に支えられています。
僕自身は、学び続けると同時に、
サッカー大好きな子どもを育てる指導者・保護者に
役立つ情報を発信していきたいと思います。
【NPO法人すぽーつびと】
【鈴木友(スズキ タスク)】
それではまた
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