どこのチームが良いですか?
うちの子どもを良いチームに入れたいのですが、どこかありますか?
良いチームを作りたいのですが、秘訣はありますか?
指導者や保護者からこのような質問を受けることがあります。
僕の答えはシンプルです。
チーム側が提供する価値とお客様がチームに求めるものが一致していれば「良いチーム」です。
分かりやすく説明すると、
「このチームはサッカーを通じて、社会スキルを高めます!」という価値を提示したときに、
「サッカーを通じて、子どもが将来生きていく力が身についてくれたらうれしい」と思う保護者の方々に来て頂き、ちゃんと提示した価値を提供出来れば、
満足度の高い、良いチームなのです。
一方で、「サッカースキルを徹底的に高めて欲しい」と思う保護者にとっては、
何でこんな練習するんだろうか。もっとサッカーの練習して欲しい。など
不満になって良いチームではないという評価になってしまいます。
つまり、
受け取る人の価値観によって「良いチーム」の基準が違うのです。
試合に勝つことを求める人、
礼儀やコミュニケーションなど社会スキルの向上を求める人、
純粋に子どもがサッカーを楽しんで好きになることを求める人、
全員試合に出すことを求める人、
大人も一緒にクラブ運営を手伝う楽しさを求める人・・・・
子どもと保護者がチームに対して、
どこに優先順位を置いて選ぶのかで「良いチーム」の基準は変わるのです。
チーム側はこのことを理解しなければなりません。
決して、強いチームが良いチームではないのです。
全国大会に出ても不満が多くあることもあれば、
いつも1回戦で負けるのにみんな満足しているチームもあります。
例えば、
みんなで楽しくサッカーを楽しみたいことを求めてるのに、
コーチはチームを強くしたいという想いで強豪チームばかりと練習試合をして、
毎週0-10で負けてばかりいたら子どもはサッカーが嫌いになり、チームを辞めてしまいます。
コーチは強くしたいという気持ちで本気で努力したのに、
なぜみんなわかってくれないのか。というストレスを抱えます。
残念なことに、サッカーを通じて、不幸になる人が生まれてしまいます。
大切なことは、
サービスを提供するチーム側と
サービスを受け取る子どもと保護者側のすれ違いを少なくすることです。
そのために、チーム側はどうすればよいのか。
自分たちがどのような価値を提供するチームなのか。
どのような活動を通じてそれを実現するのか。
誰が、どんな指導をやっているのか。
など自分たちを知ってもらう努力をすることです。
それによって、サービスを受ける側の人は
自分の納得したサービスを受けることが出来て満足度が高まり、
サービスを提供する側は無駄なストレスを抱えることが減少します。
「良いクラブ」を作りたいと思う方は、
ぜひ心がけてみてください。
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